私とあなたの間に「食の国境」はいらない。これからの時代にオーガニックライフを送る上で大切な5つのすゝめ
先日「気にしていたら食べるものがなくなる」は思考停止のサイン。これから「オーガニックライフ」を送りたい人に伝えたい大切な5つのすゝめ。
こちらが掲載されたところ、たくさんの反響をいただきました。
そこで今回は後半の2つのすゝめをお伝えします。
4<食習慣を認識するすゝめ>
お腹の声に耳を傾けたことはありますか?
オーガニックや玄米菜食中心の生活をしていると、今は朝食の時間だけど、お腹はあまり必要としていないという声が感覚で分かってきます。
一日3食食べなければならないという常識が、自分の経験や体の声から取り外すことができるのです。
あなたのいつもの習慣・思考パターンを今一度見つめ直してください。
「日本人一日1人あたり約300g以上の
砂糖・年間食品添加物約20㎏以上を摂取?!」
この国では、なぜ病気で苦しむ人たちがなかなか減らないのでしょうか。
日本人は和食を食べているから健康。
そのような時代はもう何年も前に終わってしまっていることはご存知のことと、思います。長寿国であるといわれてきた日本ですが、
ひも解いてみると、健康寿命は長いとは言えません。
「健康的な」はずの普通の食事を送っているはずの日本人が実は
日本人一日1人あたり約300g以上の
砂糖・年間食品添加物約20㎏以上を摂取している。
この事実をご存知でしょうか。
私の経験の中でも、「添加物」や「白砂糖」の弊害についてたびたび痛感してきました。
例えば以下の事例をご覧ください。
<子宮筋腫の事例>
事例140代女性の患者が半年間、先生の勧めで添加物摂取を一切禁止。
生鮮食品を自ら調理。生理不順・貧血が改善した。
子宮筋腫が6cmから3cmになり、体積が1/8に改善。
事例2
30代女性の患者が半年間、先生の勧めで添加物摂取を一切禁止。
生鮮食品を自ら調理。
強い月経痛・月経不順6か月間の無排卵月経と子宮筋腫が自然排卵に改善。
しかし
元の食事の生活に戻ってしまった
チョコレート大好物の患者
結果は受診前よりポリープが大きくなる
~産婦人科医の講演から~私は会社員時代、仕事帰りは必ずチョコレートを買う習慣がありました。
体は必要としていないのに、疲れにはチョコレートという間違った常識が後押ししていました。
それがいつしか癖となり習慣となっていったのです。
軽度の砂糖中毒でした。
お菓子の材料は、たいてい一番最初に
砂糖
が書かれています。一番最初に書かれているのが主原料です。
つまり、たいていのお菓子は砂糖が大量に使われているのです。
それに気づいた瞬間、その習慣を手放すことができ、徐々に頭からチョコレートが浮かばなくなりました。
そうすると、体が疲れにくくなり、脳がぼんやりすることもなくなったのを覚えています。
板チョコ1枚は砂糖約27g。
炭酸清涼飲料水は一本平均約50g。
必要な糖質はわずか一食約20g以下
ほぼ半分の人が生活習慣病予備軍
です。あなたが毎日買っている炭酸飲料・エナジードリンク・スポーツ飲料・お菓子・菓子パン
などに砂糖がどのくらい入っているのか知ることが大切です。原材料を見てみてください。
そのほとんどにたくさんの砂糖が使われています。
また、野菜ジュースなど、一見健康そうにみえるものであっても、注意が必要です。
生鮮食品のイラストが描かれたパッケージ。
しかし、その中身は、高度の熱処理で加工、時間の経過とともに酵素・ビタミンも破壊され、実際にはほとんど栄養価が失われている。
のこったのは糖質がほとんど。
そういう商品が小売店で安価に列をなしています。
食品添加物も含有されているのがほとんどでしょう。
「脳ではなくお腹の声に耳を傾けてみましょう」
美味しいものや食べたい食べ物を想像してみてください。
脂肪・油・砂糖
が大量に使われている食べ物を想像しませんでしたか?たいてい食べたいと思う食べ物は、
体が欲しているというよりも
脳の感覚
によって引き起こされています。脳は60%以上が油でできています。
細胞は油の膜で覆われています。
脳や舌は常に体に関係なく油や砂糖を欲している・幻想であることを知ることです。
舌で油を感じると美味しい、もっと欲しいという情報を神経細胞を通じて脳に伝えます。
それが良い油であろうと悪い油であろうとも、それがどんな砂糖であろうともです。
今、あなたが食べたいと欲しているものは、
脳が言っているのか
それともお腹の声が言っているのか
よく観察してみてください。
一番の解決策とは。
一番の解決策は、自分でできればオーガニック野菜を買って
自炊することから始めることです。
「現代人の多くは、隠れ低血糖症」
私たち現代人は、大量の砂糖(単糖類)の食生活により、急激な血糖値の上下運動を繰り返しています。
単糖類
は分解も早く血糖値にすぐ影響が表れます。その反対に、玄米などの
多糖類は
複雑に組織が絡み合っているため、胃腸での分解がゆっくり。少しずつ血糖値が上がり少しずつ下がります。
また野菜本来の味の甘味を摂ることでもゆっくり血糖値が動いていきます。
これは、空腹のときに食べるとさらに分かりやすいです。
ゆっくり血糖値が上がっているのが分かり、ホルモンや神経バランスにも作用し、
心も落ち着くことに気づくでしょう。また、穏やかな眠気が訪れるのをよく経験します。
刻んだ野菜、水で戻したひじきを土鍋に並べ、ほんの少量の水を入れて弱火でじっくり蒸してみましょう。
まずは、
火の力で炊いたご飯、土鍋でじっくり蒸した野菜を食べてみる
物足りなく感じるのは、急激な血糖値の動きを体が覚え、大量の油・砂糖の単糖類を欲しているからです。
急激な血糖値の動きはホルモン・自立神経に大きな影響を及ぼし、過剰に脳内物質を放出させてしまいます。
5<自分を型に縛らないすゝめ>
オーガニックライフを送ると誰もが陥る
落とし穴
があります。<菜食主義者が陥る落とし穴>
~過度の盲信は逆に人との不調和・ストレスを生み出す~
マクロビオティック・ローフード・ベジタリアン・ヴィーガン
といったカテゴリー化された言葉が何故生まれるのか?時代の背景や宗教やビジネス・同じ思考を普及させるために作られたということを知る必要があります。
しかし、それらは決して悪ではなく、
この飽食・貧食の時代環境を良くしたい・地球をより良くしたいという
善なる思いからの手法
に過ぎません。全てに共通する
目的は、食を通じてみんなが健康で平和な世界を築くこと
それは山の頂のようなものです。
玄米菜食・オーガニック・ベジタリアンなどはどこから頂上を目指すかの登山コースの違いに過ぎません。
登山コースを選ぶのは、自分の現在の体調や能力・相性を鑑みて選ぶことができるはずです。
登るコースが違えども、最終的にはみんなが頂上でご来光を一緒に見て幸せを分かち合うことが最大の目的です。
オーガニック・ベジタリアン・ヴィーガンという考えは
決してあなたと私の間に国境を作るためのものではありません
本当の問題とは?
つまり、問題は、手段が目的化してしまい、本当の目指す目的を忘れてしまうこと
手段である、ベジタリアン・玄米菜食・ヴィーガンに拘るあまり目的が見えなくなってしまうのです。<肉食主義者が陥る落とし穴>
マクロビオティック=玄米菜食??
と思われがちですが、マクロビオティックは決して、肉や魚・白米・白砂糖を禁止しているわけでもありません。
よくご存じの方であればおわかりかと思いますが
その食材一つにも陰と陽の性質があり、調理法によっても陰と陽のバランスは変わっていきます。
また、体質・性別・症状に合わせてどのような食材がよいかを決めるのがマクロビオティックの在り方です。
海外では楽にベジタリアン生活が送られるのに、日本では受け入れられず、環境も難しいのを率直に感じます。
出汁に鰹節は当たり前です。
ベジタリアンと一言発すれば、必ず批判をしてくる人がいます。
しかし、基本的に、オーガニック・ベジタリアン・ヴィーガンという考えは
決してあなたと私の間に国境を作るためのものではありません
決して、あなたの食生活を否定しているわけでもありません。あなたの周りにベジタリアンがいたら、批判をする前に何故ベジタリアン・マクロビオティック・ヴィーガンになったのか。
聞いてみてはいかがでしょうか?
もしかしたらあなたの知識として参考になる経験談をもっているかもしれません。
肉を食べないことについて
肉を一切食べないと決めることで、現代の食の環境リスクを大幅に減らすことができる手法
でもあります。ベジタリアンやオーガニックを推奨するのは
自身の食の体験
があるからです。しかし、私は、他の食生活を否定したことはありません。
なぜなら、お肉やお魚を摂取しないと痩せすぎたり、肌がカサカサになる人も何人か実際に見てきました。
また、間違えた玄米菜食法で体を壊す人も見聞きしてきたからです。
良い食べ物を意識して実践していても、頭だけで食を考え、それぞれの体質を考えず、
いつの間にかどこかで人と線引きをしたり、調和を図れなくなっていたり、他の食事や他人の生きる道を批判するといったことになります。
~人間ひとり一人、唯一のユニークな存在~
これから
地球が2つに分かれていく
と言われています。人類の思考が2つに分かれている時代だからこそ、
多種多様な人々を受け入れ、認め合い、手を取り合って
1つの地球
に向けお互い歩み寄る努力が必要なのではないでしょうか。私たちだけが良ければそれでいいという心の持ち方は、人との調和の欠落・人類を破滅に向かわせる危険性があります。
「食料自給率125%の町が日本に存在する?!」
こんな田舎町に訪れたことがあります。九州の山間の町をいくつか訪れると、たいてい道の駅などの食品販売店がいくつかあります。
どれも安くて採れたての地産ものの豆や野菜や加工品に数多く出会います。
加工品も添加物がほとんど入っていません。
この山間の町の一つは、聞けばなんと
食料自給率125%
そして、こういった山間の町には、ベジタリアンやヴィーガンレストランがほとんど見当たりません。
なぜなら、基本的に農薬も少なく食べ物が地産地消で
採れたてでフレッシュだから皆気にする必要がないのです。
肉や乳製品も育てられ方が牧草中心で質が良いものです。
肉は不飽和脂肪酸が少なく、ホルモン剤や遺伝子組み換え飼料、抗生物質もほとんどされていません。
牧草で自由に育った牛は牛舎でぎゅうぎゅうに育った牛の飽和脂肪酸は
1/7倍
現代の問題は、現在の牛などの飼われ方や化学物質投与、農薬などの食べ物の質です。これがダメあれがダメ、ベジタリアンと肉食どちらが良いか議論する問題の前に、
質の問題
があります。そのお肉やお魚・野菜や果物がどこから来てどのように運ばれ、どのように加工されてきたのか。
大切な視点は、
食べ物がどのような過程を経てるものかを知り自らの体質に合わせて取捨選択していくこと
です。全てはそれぞれの
「食の量」「体の質」「食の質」
そして、「命」への感謝
が大切です。~21世紀は正しく判断する眼・選択していく能力が必須の時代~
私たちの暮らしは物や情報が簡単に手に入り、物質的に豊かな時代になりました。
では、果たして
心と体の豊かさ
にも本当に繋がっているのでしょうか?私たちは2030年以降、多くの難題を迎えることになるでしょう。
資源の枯渇・人口問題・食料危機・人工知能化による弊害・環境破壊・失業・貧困・少子高齢化。
このまま消費社会を続ければ
人類は200年で滅亡する
だろうと天才物理学者・スティーブン・ホーキングは警鐘を鳴らしています。しかし、私は人類の未来・日本の未来には希望があると感じています。
今ならまだ間に合います。
人類や子供たち、地球の未来のために動き出している善なる資本家が増えています。
しかし、もう一部の人々に国や地球の未来を託すことはやめにしましょう。
資本主義経済を良い方向に動かすには、私たちの消費に対する
「意識」を変え「選択」していくこと
私たちが自然な食べ物、動物や人権の犠牲が伴わない物を望み
選択
していけば、国、大企業、そして農家も今以上にオーガニック、人権、動物愛護、地球環境に意識を変換せざるをえなくなります。小さな選択のひとつ一つが積み重なればきっと社会は変わります。
日本のオーガニック栽培の畑の面積は、
わずか0,3%
も満たしていない現実があります。一見、悲しい数字ですが、逆に捉えれば
99、7%
も可能性が残っているのです。今、日本はようやくスタートラインに立ったばかりです。
未来の子供たちの平穏・美しい地球の存続のために、私たち国民・消費者一人ひとりが今、意識改革を行い手を取り合って行動に移す時が来ているのです。
全ての健全な幸福は
「愛」と「慈しみ」
の心から始まります。その思考を育むには、特に赤ちゃん、成長期の子供たちの
「食」
がとても大切です。今年から
「オーガニック」
を少し取り入れてみてはいかがでしょうか。オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
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