市販グレープフルーツやオレンジに付着する発がん性物質「防カビ剤」。丸ごと食べる=体にいい。それは農薬が使われていない食材に限ります。
アメリカがTPPから離脱しましたが、
新たな農薬の追加輸入の危機は去っていません。
種子法廃止、遺伝子組み換えなど色々問題が尽きない日本の食事情ですが、
危険な防カビ剤がアメリカから輸入されていることをご存知でしょうか?
近年、皮まで野菜や果物を食べよう、とテレビなどのメディアでよく耳にします。皮まで食べることで野菜や果物のビタミンやミネラル、ポリフェノールまで丸ごと摂取できる為、
栄養学的にも皮まで丸ごと食べることは良いことだと言えます。
マクロビオティックの世界でも一物全体と言って丸ごと食べることを推奨しています。
調理の過程で、食材を切ったり煮たり焼いたりすると細胞壁が壊れ、栄養素が流出するからです。
しかし、皮まで食べると体に良いというのは、
あくまで皮に農薬などの害がなければ、の話です。
残念ながら日本のほとんどの農産物は生産する中で防虫・防腐たのめなどに農薬を用いています。
リンゴダイエットで毎日リンゴを食べていた過去の経験。
私は昔、りんごダイエットを実践するため3ヶ月間毎日りんごを皮ごと食べていました。
その中で何だかリンゴ本来の味ではない、苦味のような後味が気になるりんごがありました。
今思えばその風味の違いは農薬を使用しているかどうかの違いだったと考えられます。
農研機構中央農業総合研究センターでは、りんごの農薬の有無で風味に違いについて比較しています。
http://www.science-academy.jp/showcase/15/pdf/P-022_showcase2016.pdf
ここでは、りんごの風味にはエチレンが関わっており、無農薬のりんごではグリーン感、つまりフレッシュさが強いとしています。
日本の農産物の99パーセントが、農薬や添加物、化学肥料が使われている。
私たちの身近にあるスーパーで見る果物や野菜の99パーセント近くには、農薬が使用されていると考えてもいいでしょう。
では海外の商品であれば安全なのでしょうか。
実はそういうわけでもありません。
実は、海外から輸入されている添加物という名の危険な薬剤もあります。例えば、防カビ剤として使用されるイマザリル、OPP、TBZ、フルジオキソニルなどは、
海外では農薬として使用されていますが、日本では食品添加物として扱われています。
スーパーで買い物をしていると、輸入品のグレープフルーツやレモンなどの系の果物の袋や値札のところに、
防カビ剤(イマザリル、TBZ)使用などと書かれているのを目にしたことはありませんか?
防ばい剤と書かれている場合もありますが、カビを漢字では黴と書くので、異なる呼び方をしているだけです。
なぜ農薬ではなく食品添加物扱いなのか?
では発がん性の不安もある危険な薬品が用いられているにも関わらず、なぜ添加物という部類に入っているのでしょう。
そこには日本とアメリカの力関係による根深い裏事情があります。
かんきつ系の果物などのフルーツに幅広く使用されているのですが、
かんきつ系の果物はカビが生えやすく、収穫された後日本まで船で長時間輸送されるため、防カビの対策が必要となります。
しかし、日本国内では収穫後の農薬散布、いわゆるポストハーベスト農薬は禁止されています。
そこで、輸入品に限り食品添加物として認可したのです。
なぜそのような措置が取られたのか?
答えは簡単で、日米貿易摩擦を恐れた日本がアメリカに屈服したからです。1977年のグレープフルーツ輸出に伴って、アメリカは防カビ剤のOPPも日本に認めさせたのです。
OPPには発がん性、イマザリルは神経毒性の危険性がある物質です。
危険だと知りつつも、日本は米国からの要求を飲むしかなかったのです。オーガニック果物がほとんど売られていない日本。
その代わりに危険な防カビ剤が使われている果物がそこらじゅうのスーパーで扱われているのです。
これから起こり得る危機
TPP参加にあたり、日本はバラク・オバマ前大統領からサイドレターの履行を求められました。
サイドレターとは、TPP交渉参加国との間で作成する文書のことで、TPP実行のために取り除く必要のある国内制度が項目ごとに細かく書かれた文書です。
それに安倍晋三首相が同意することで、日本はTPP参加が認められました。
ところが、ドナルド・トランプ米大統領がTPP離脱し、実質的にTPPは解体。
日本としてはサイドレターの履行を行う必要がなくなったのです。
しかしトランプ政権は、TPPと関係なく日本にサイドレター履行を要求しています。
サイドレターの中の「衛生植物検疫」に関して下記の記載があります。
「人の健康を損なうおそれのない場合として収穫前及び収穫後の両方に使用される防かび剤について、農薬及び食品添加物の承認の為に
統一された要請及び審議の過程を活用することにより、合理化された承認過程を実施する
すなわち、
日本に新しく食品添加物として防カビ剤を指定するよう要求しているのです。
アメリカ産の輸出かんきつ類には多くの防カビ剤が使用さレているので、日本で販売するには防カビ剤を食品添加物に指定させなければなりません。本来であればTPP離脱をしたアメリカのサイドレター履行の必要はないはずです。
しかし、トランプ政権は日本の自動車輸出関税が低すぎると非難し、サイドレター履行を迫っています。
40年前の貿易摩擦に悩んだ日本とアメリカの構図そのものです。
更にアメリカは、防カビ剤だけでなくアルミニウムを含有する4品目も食品添加物として指定を求めています。
日本では使用が認められていない、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸カルシウム、カルミン、酸性リン酸アルミニウムナトリウムです。
アルミニウムについては、2006年のFAO及びWHO合同食品添加物専門会議で、従来の摂取量基準7mg/kg以下の容量で、
生殖系および神経発達に影響があることが判明、その後も泌尿器病変などの悪影響があることもわかり、
2011年に摂取量が2mg/kgまで引き下げられました。
コーデックス委員会やEUでも、アルミニウムを含有する添加物摂取を低減させる為、食品添加物の基準見直しを進めています。
また、日本医薬品添加剤協会のマウスとラットを用いた試験の結果でも、
40匹のの雌マウスへ妊娠して7〜16日間塩化アルミニウムを200mgALC3kg/day腹腔内投与したところ、
全40匹が妊娠して10日目に死亡、150mgALCkg/dayで肝臓アルミニウム含有量が上昇した
という恐ろしい結果が記録されています。
そのほかにもラットに骨軟化や貧血、マウスでは生育遅延や神経障害などという結果もあるのです。
http://www.jpec.gr.jp/detail=normal&date=safetydata/a/dae20.html
消費者の健康を害する可能性の高い、危険なものを、日本は利益のために許可してもいいのでしょうか?
では、私たちはどう対処すれば良いのか?
残念ながら私たちの身の回りにある農薬や添加物は増えることはあっても減ることは今のところ、期待できません。
なぜなら日本が世界の動きと逆行して危険な農薬を認可、緩和し続けているためです。
農林水産省による農薬を巡る情勢の報告書(平成28年2月)によると、
農薬の輸入量は平成19年では3.6万トンだったのに対し平成26年には5.1万トンと増加傾向にあり、
農薬使用量の国際比較でも、農地面積たりの農薬使用量(kg/ha)では、
・日本:13.2
・韓国:13.1・オランダ:9.0
・イギリス:3.5
・ドイツ:3.2
・ノルウェー:0.6
・フランス:3.3
となっており、日本は温暖多雨な気候条件のためヨーロッパ各国に比べ農薬使用量が多いとしています。
農家が農薬使用をする理由第一位は「価格に見合った効果が得られるから。」
更には農家の農薬利用で重視していることの第1位の理由は、
価格に見合った効果が得られる、という理由が26.6%となっています。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/noyaku/attach/pdf/index-1.pdf
生産量が安定せず、消費者が安いものを求めることもあり、安定的に、そして一見綺麗そうに見えるフルーツを沢山生産するためには、
農薬や添加物を使用して安く供給するしかない農家なりの事情があるというわけです。
そしてこの現状はすぐになんとかできるものではありません。
では自分や家族、大切な人たちに危ないものを食べさせたくない、
そのために私たちはどうすれば良いのか?
そう考えた時、選択肢はいくつかあります。
これを読んでいるあなたが、今すぐできることとは?
1、自分で栽培する
市販でオーガニックの野菜が売っていないのなら、オーガニックの種子を買って自分でも育ててみましょう。
最近のブームもあり種類も豊富です。
自分で育てればトレーサビリティーも明白です。
栽培したらすぐ食べられるので新鮮というメリットもあります。
ただ、栽培するまで時間がかかることやスペースの問題などのデメリットもありますが、家庭菜園は狭くてもできます。
どこで買えばいいの?というあなたはこちらへ。
家庭菜園を始めよう!安心オーガニック種セット
興味がある方は下記へ安心安全なお野菜は一体どこ?!見つからないなら自分で育てよう!初めてのオーガニックな家庭菜園・キッチン菜園の手引き
2、オーガニック食品をスーパーや通販で購入する
スーパーのオーガニックコーナーや、専門的にオーガニック食品を扱っているお店、
オーガニック農家の方と契約して購入する、通販サイトで購入するなどの方法があります。
一番簡単な方法のうえ、沢山安心な商品が揃っているので購入も楽しめます。
オーガニック農家を応援することにもつながり、生産量の安定にも貢献できますね。
オススメのオーガニックストア:IN YOUMarket
3.茹でて落とす
「茹でこぼす」という昔ながらの方法です。
食材を茹で、その茹で汁ごと捨てることでワックスや農薬が落ちやすくなります。
ピーマンやトマトは沸騰したお湯にさっとつけ、キャベツなども30秒ほど茹でこぼすといいでしょう。
ただし、この方法だと加熱により栄養分が流出するため、元々の栄養素の多くは流れてしまいます。
またすでに内部まで薬品が染み込んでいるケースもありますから、気休め程度だと思ってください。
さらには、水洗いしても逆に農薬が中にしみこむだけでむしろ逆効果だという意見もありますので、
これはあくまで妥協策でしかありません。
水で洗っても食材の汚れのほとんどは取れず、むしろ有害物質が浸透する可能性も。世の中に蔓延する有害物質・大気汚染による食品汚染の危険性と対策について考える。
可能な限り安全なオーガニックをを選択してください。
私たちはこれからどう気をつけていけば良いのか
食料自給率が38%である日本にとっては、
食品の輸入を海外に頼らざるを得ない悲しい現状があります。
(農林水産省HPより)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
少子高齢化でさらにこれから生産人口も減り、農家の担い手も更に減ることが予想されます。
さらに種子法廃止により、これからどんどん遺伝子組み換えの穀物輸入が盛んになることでしょう。
私たちは今の段階から、日本の現実を知り、「受け身」ではなく「能動的に」自衛していかなければなりません。
皮まで丸ごと食べられるような野菜や果物を手に入れ、病気にならないためには、まず危機管理意識を持つことが大切なのです。
本物の自然が育てた農薬不使用の柑橘類を食べてみよう
農薬不使用のフルーツはなかなかスーパーには売っていません。
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現代は何もかもが「甘い」「美味しい」を目指しています。
特に果物はそれが顕著ではないでしょうか。
ともすれば「甘くない」「酸っぱい」=「美味しくない」という意識に偏ってしまいそうな現代ですが、本来の果物の姿はそうではなかったはずです。
柑橘類は酸っぱいものが多かったですし、甘いものも爽やかな甘さや、酸味を伴った甘さでした。
いちごも、りんごも、甘みより、酸味があり、甘みは少なくても味が濃かったのでは?
こちらの果物はまさに、そんな昔ながらの自然でフレッシュな味わいです。
爽やかな甘さで、スッキリとした味わい。
スーパーで売っている果物と比べると、形は少しいびつで見た目は負けてしまうかもしれませんが食べてみれば違いがわかります!
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