目には見えない「気の異常」をセルフチェック|東洋医学から見た「気」の全てを解説します。
IN YOU読者のみなさま、こんにちは!
氣功セラピストの根元 りなです。
ここ近年、漢方や薬膳がメジャーになってきたこともあって、
テレビや広告などで「氣血水(きけつすい)」とう言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
2018年にはWHO(世界保健機関)の分類に東洋医学が導入され、
これからますます耳にするワードの一つになるのではないかと思っています。
過去の記事では、外氣療術(医療氣功)の視点で「氣」について触れましたが、
今回は『氣血水』から「氣」について触れていきます!
特に、
・なんだか調子が悪い、だるい、
・いつも体が冷えてる
・謎の頭痛がある、頭が重たい
・お腹が張る
・動悸や不安感やうつ症状
などといった、病気未満な不調がある人が必ずチェックしてみましょう!
氣血水弁証:もう少し詳しく分析!
前回の記事では、病気や体質を判断して治療方針を決める基準である
「八綱弁証(はっこうべんしょう)」について触れましたね?
病気が、
「どこで起こって(表裏)」
「何がどうして(寒熱)」
「どうなっているのか(虚実)」
そして、これらの「陰陽」のバランスを分析していきました。
\前回の記事はこちら/
▶︎ 自分の陰陽をセルフチェックしてみよう!20項目のチェックポイント|体質別の陰陽バランスの取り方と対策法
この表裏、寒熱、虚実の中で、「どうなっているか(虚実)」をもう少し詳しく分析するための基準(ものさし)が「氣血水(きけつすい)」で、
その状態をチェックしていく作業が「氣血水弁証(きけつすいべんしょう)」なのです。
八綱弁証でチェックした後に用いて、より詳しく病状を探っていきます。
氣血水(きけつすい)とは?
氣血水(きけつすい)は、私たちの身体を支える基本的なものであり、大黒柱のような大切なもの。
大黒柱がしっかりとしていると地震などの災害に強いのと同じように、
氣血水の3つの大黒柱が、互いに作用してバランスを取り合って体を支えることで、
疲労やストレスなどに負けない、健康で強い体となります。
もし、この3つのうちのどれか一つでも傾いたり弱ったりすると、
なんとなく不調を感じたり、病気になりやすくなります。
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氣(き)とは?
氣は、目には見えませんが、
生きて活動するために必要な、誰もが持っている『生命エネルギー』です。
陰陽では「陽」に分類され、
身体の全ての機能を動かし、血液や水分の流れをスムーズにし、
新陳代謝を活発にするなど温める作用があります。
氣の生理機能(作用)
氣には5つの作用があります。
*「関係の深い氣」は、次の「氣の分類」をご参照下さい
推動(すいどう)作用:「氣は、活動を推進する」
いろいろな作用を推し進める働き。成長発育や、臓器やホルモン分泌の活性化、血液やリンパ液などの循環の促進を行う。
<関係の深い氣>
元気、宗気、営気、衛気、臓腑の気など全ての氣
防御(ぼうぎょ)作用:「氣は、身体を保護して病邪と戦う」
外部からの邪気を防いだり闘争する防御作用。免疫力や外界の変化に対する抵抗力を作って身体を守る。
<関係の深い氣>
衛気
固摂(こせつ)作用:「氣は、血や水を抑制する」
過剰または異常な発汗や出血、排泄をコントロールして身体から失われないようにする働き。これが劣ると脱水症状が起きたり、出血多量になる。
<関係の深い氣>
営気、衛気、脾気、腎気(臓腑の氣の一つ)
温煦(おんく)作用:「氣は、臓器組織を温める」
身体を温めて体温を維持したり、代謝を促進する働き。<関係の深い氣>
衛気・原気・腎気
気化(きか)作用:「氣は、体内物質の代謝や相互変換を行う」
ものを変化させる働き。食べ物や空気中から得た物質を身体に必要な物質に作り変えたり、
老廃物を排泄できる状態にする新陳代謝のこと。
<関係の深い氣>
営気、衛気、宗気、脾気、肺気、腎気
氣の分類
氣は、まず大きく分けて、両親から授かる「先天の氣(せんてんのき)」と、
空気や飲食物などの自然界から吸入される「後天の氣(こうてんのき)」の二つがあります。
さらに機能別に以下のように分類されます。
元気・原氣(げんき):先天の氣
最も基本的で最重要な氣で、生命活動を営むための原動力となる有限の氣。生命活動をしていく中で消耗するため、飲食物より補充される。
推動作用、温煦作用、防御作用、固摂作用、気化作用の全ての作用に関係があり、
全身を巡って臓腑や器官、組織に活力を与え、成長や発育も調整している。
この氣が旺盛だと病気にかかりにくいが、衰えると弱々しく、冷えやすく、疲れやすくもなって病気にかかりやすい。
宗氣(そうき):後天の氣
肺が呼吸して取り入れ、消化によって得られる氣と結びついてできる氣。胸中に集まり、心肺の活動を支えて血を巡らす推動作用がある。
この氣が不足すると、呼吸の異常が起こったり、発声が弱くなって声が細くなったり、心臓の働きが弱まったりする。
営氣(えいき):後天の氣
「水穀精微の氣」と呼ばれる、飲食物から得られる栄養分が高い氣。(いわゆる栄養物質)気化作用によって作られ、血管の中を流れて血液の一部になります。
推動作用や、温煦作用があり、全身に栄養を与え、各臓腑組織にエネルギーを補充して活発にさせます。
衛氣(えき):後天の氣
営氣と同じで飲食物から作られる氣だが、血管の外を流れます。防御作用によって体の表面を保護して、邪気の侵入を防いだり追い出したりします。
また、固摂作用と温煦作用によって発汗を調節し、身体を温め、体温調節を助けることもできます。
その他の氣
上記の代表的な4つの氣の他にも様々な氣があります。・臓腑の氣:五臓に宿って、それぞれの生理機能や栄養を管理する
・経氣:経絡の中を通って全身を巡り、営氣などが経絡に流れるように働く
・胃氣:胃を働かせる氣
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氣の異常
氣には、主に「氣虚(ききょ)」・「氣滞(きたい)」・「氣逆(きぎゃく)」の3つのトラブルがあります。
まずは、自分がどれにあてはまるかチェックしてみましょう!
<気の異常チェック>
◆チェックA
・身体がだるい
・疲れやすい
・横になりたくなる
・気力がない、わかない
・食欲不振
・食後に異常に眠くなる
・胃もたれがしやすい
・風邪をひきやすい
・声が小さい、弱々しい
・息切れしやすい
◆チェックB
・気分が落ち込む、憂鬱
・不安感が強い
・頭が重たい感じがする
・朝起きられない
・喉が詰まった感じがする
・胸がつかえた感じがする
・お腹が張る
・ガスが多い
・残尿感がある
・生理不順
◆チェックC
・発作的に冷えやのぼせがある
・眠れない(不眠症)
・イライラしやすい、感情の起伏が激しい
・焦燥感に襲われる
・めまいがする
・吐き気がする
・ゲップが多い
・手足に汗をかきやすい
・急激な頭痛に襲われる
・驚きやすい
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
・チェックAが多い ⇒ 氣虚
・チェックBが多い ⇒ 氣滞
・チェックCが多い ⇒ 氣逆
半数以上あてはまるものがあなたのタイプになります。
複数あてはまる場合もあります。
※このセルフチェックはあくまでも目安で正確な診断ではありません。
必要な場合は専門医に診察してもらいましょう。
◆チェックA
・身体がだるい
・疲れやすい
・横になりたくなる
・気力がない、わかない
・食欲不振
・食後に異常に眠くなる
・胃もたれがしやすい
・風邪をひきやすい
・声が小さい、弱々しい
・息切れしやすい
◆チェックB
・気分が落ち込む、憂鬱
・不安感が強い
・頭が重たい感じがする
・朝起きられない
・喉が詰まった感じがする
・胸がつかえた感じがする
・お腹が張る
・ガスが多い
・残尿感がある
・生理不順
◆チェックC
・発作的に冷えやのぼせがある
・眠れない(不眠症)
・イライラしやすい、感情の起伏が激しい
・焦燥感に襲われる
・めまいがする
・吐き気がする
・ゲップが多い
・手足に汗をかきやすい
・急激な頭痛に襲われる
・驚きやすい
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・チェックAが多い ⇒ 氣虚
・チェックBが多い ⇒ 氣滞
・チェックCが多い ⇒ 氣逆
半数以上あてはまるものがあなたのタイプになります。
複数あてはまる場合もあります。
※このセルフチェックはあくまでも目安で正確な診断ではありません。
必要な場合は専門医に診察してもらいましょう。
氣虚(ききょ):氣が不足
氣の量、要するに元気が不足している状態。
エネルギーが足りていないため、疲れや倦怠感があり、身体が冷えやすいのが特徴。
見るからに疲れていて、顔色が青白い人も少なくありません。
胃腸も弱く、胃もたれや食欲不振、下痢や軟便を起こしやすく、
体力がなくて免疫機能も低下しているため、風邪をひきやすいです。
この状態が深刻化すると温煦作用が低下し、冷え症が顕著になる「陽虚(ようきょ)」という状態になります。
気虚や陽虚におちいる主な原因には過労や睡眠不足、
先天的な消化器の弱さ、病気の長患い、老化などが挙げられます。
対策
充電が必要なエネルギーが足りていない状態なので、無理をせず、まずは睡眠や休養をしっかりと取ることがとても大事です。
胃腸も弱り気味なので、
負担がかかる脂っこいものや刺激があるもの、生ものや冷たいものは控えて、
暖かくて消化の良いものを食べるようにしましょう。
卵やニンニク、納豆などの豆類、ネギ、牛肉、ハチミツなどの、氣を満たしてくれるものがオススメ。
1日のスタートである朝食にはぜひ取りたいですね!
氣功的に解決するならば、時間を見つけては外氣を取り込みましょう。
\外氣の取り入れ方はこちら/
▶︎ 気の巡りを整えて自然の力で、あなたや家族の健康を守る方法
氣滞(きたい):氣が停滞
氣の巡りが悪くて停滞している状態。
血・水の流れを悪くして、臓器や組織の機能の低下を引き起こします。
頭が重くて憂鬱だったり、胸や腹部の張り感や痛み、喉のつまり感を感じたり、
食欲不振、吐気や嘔吐、下痢や便秘などの症状が見られます。
なんとなく不安だったり、落ち込んだり、悶々として氣がめいってしまい、
自律神経系のコントロールができなくて不安定な状態です。
主な原因は精神的なストレスや暴飲暴食、生活リズムの乱れなどが含まれます。
ストレス社会に生きる私たちは気滞に陥りやすい異常ですね。
責任感が強かったり、繊細で考え込んでしまったり、
几帳面で完璧主義な人は特に気をつけたいです。
対策
ヨガやゆるいストレッチをして、氣血水を巡らせてあげましょう。胸の張りや喉のつまりが強い人は、マッサージなどで人の手を借りるのも良いでしょう。
ジャスミンティーやお茶、そば、オレンジやゆずなどの柑橘類などで氣を巡らせてあげましょう。
氣功的に解決するならば、おヘソの下の丹田を意識しながら散歩をしましょう。
できれば、アスファルトではなく、芝生などの土の上がベスト!
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氣逆(きぎゃく):氣が逆流・上昇
「氣の上衝(じょうしょう)」とも呼ばれており、
氣の循環が乱れててしまい、下降しなければならない氣が逆流して上に昇ってしまっている状態。
頭部に氣が上がって頭痛やめまい、感情の起伏が激しくてイライラ気味でヒステリックになったり、
焦燥感に襲われるなどがみられ、よく眠れないという人が多いです。
下からグッと昇っていくため、カーッと顔がほてって赤くなったり、
ゲップが出たり、吐き気や嘔吐、激しい咳を引き起こします。
時には呼吸困難を起こすこともあるので気をつけたい状態です。
対策
瞑想や、足元を温めたりぬるめのお風呂でリラックスしましょう。軽い運動も効果的です。
イライラして眠れないときは、氷まくらを使うと寝付きやすくなります。
上昇してしまいがちな流れを直してくれる、かぶや大根、小麦や、
イライラ・カッカした頭を冷やすために、キュウリやゴーヤ、バナナ、塩をとるようにしましょう。
氣功的に解決するならば、かかとを上げて伸び上がって、思いっきりストンとかかを落とす。
このとき、頭の中のボールが丹田に一緒に落ちるイメージをしましょう。
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生活を変えて自分の氣を高めていこう
氣にはいろんな種類や動きがあって、それによって様々な症状を引き起こすことがわかったかと思います。
どの氣の不調も原因は、まずは何といっても寝不足や睡眠の質の悪さ。
眠る前のスマホやパソコン、テレビは控えたいですね。
そして、ストレスは全てにおいて不調を招きます。
リラックスすることやストレス発散をしながら、規則正しい生活を心がけて、
明るく元気な日々を過ごしましょうね!
次回は、残りの「血」と「水」についてお伝えします!
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!!
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