えっ子供のおやつに石油由来の添加物？｜市販お菓子に潜む着色料の真実とそのリスク

こんにちは！

今回は私がすっと気になっていた食品添加物の一種の

着色料

についてお話ししたいと思います。

私が合成着色料に疑問を持ち始めたのは３年ほど前、まだニューヨークに住んでいた頃。

わさびが欲しいな、と立ち寄ったコリアンスーパーにて、チューブに入った練りわさびを手に取りました。

すでにビーガンだった私。

まさかわさびに動物性のものは使われていないだろうと思いつつも、白砂糖が入っていてもいやなので原材料をチェックしていたところ、目についたのが

黄色４号　青色１号

この暗号のような原材料はなんなんだ？という疑問から、着色料についてリサーチをはじめました。

着色料についての日本で公開されている情報とアメリカで公開されている情報をまとめてみなさんにお伝えしたいとおもいます！

合成着色料は人体に有害

私たちの食品や化粧品に使われている着色料。

合成着色料と天然着色料に分類されます。今回は主に合成着色料について話させていただきます。

タール系色素・合成着色料

合成着色料とは、天然には存在しない色を合成して作られた着色料です。

これらは主にタール色素と呼ばれ、石油を原料としています。


まず石油でできている時点で「食べちゃダメなんじゃない？」という疑問が浮かびますよね。

日本はアメリカよりもイギリスよりも緩い基準である事実

しかし日本ではこの１２種類もの石油を原料とした合成着色料の使用が許可されています。

食用赤色2号・食用赤色3号・食用赤色40号・食用赤色102号

食用赤色104号・食用赤色105号・食用赤色106号・食用黄色4号

食用黄色5号・食用緑色3号・食用青色1号・食用青色2号

これらはお菓子・漬物・魚介加工食品・肉加工食品に使われています。

イチゴのピンク色を出すのに使われているのはもちろん、かまぼこのピンクの部分やハムを色付けるのに使われています。
＊東京都福祉保健局参照

一方、アメリカでは日本よりも少なく、９種類の合成着色料の使用が許可されています。

イギリスでの合成着色料の使用はより厳しく規制されており、ラベル表示の際に「合成着色料は幼児の発達に影響を及ぼす可能性がある」と記されています。

さてその合成着色料。実際はどういうものなのか、一つづつ見ていきましょう！

魔のレインボー！死を招く原色！？

合成着色料の赤は、赤信号の赤

・食用赤色2号（アマランスとも呼ばれる）

この合成着色料は、鮮やかな赤色を出すため、イチゴシロップやジュース、ゼリーなどを着色するのによく使われています。

発がん性・不妊・蕁麻疹などのアレルギー症状を起こす原因とされ、アメリカや北欧では使用が禁止されています。

・食用赤色3号（エリスロシン）

タンパク質と馴染む性質を持つこの着色料は、かまぼこなどの水産加工物・和洋菓子・漬物などに使われています。

急性の毒性はないものの、動物実験により慢性の毒性があることが明らかになっています。貧血の原因になったり、ホリモンに影響を及ぼし、甲状腺腫瘍をまねく可能性があります。

そのため、ドイツ・ポーランド・アメリカでは食用赤色3号の使用は禁止されています。

・食用赤色40号（アルラレッドAC）

キャンディーや駄菓子などに使われていて、アメリカでは使用可能な合成着色料なものの、
アメリカで行われたFDAテストにより、食用赤色40号には少量のベンジジンが含まれていることが判明。

ベンジジンとは、発がん性のある成分。これは国際がん研究機関によって認められています。

さらには、子供への発育障害を及ぼすという意見もあります。

日本を含め他の国でも未だに使用可能なこの食用赤色40号。
こんなにも人体に悪影響を及ぼす可能性があるのにもかかわらず、未だに使用が許可されているのが不思議で仕方ありません。

・食用赤色102号（ニューコクシン）

洋菓子・ソーセージ・紅生姜・カリカリ梅・福神漬けなどに使われています。

発がん性は低いとされているものの、幼児にが食べると蕁麻疹を起こすという事例が多いようです。

英国食品基準庁によると、幼児の発達障害の傾向が見られるので、幼児の食用赤色102号は控えたほうがいいと述べています。

アメリカ・ベルギー・カナダなどでは使用が禁止されています。

・食用赤色104号（フロキシン）

ちらし寿司に使われる桜でんぶなどに使用される食用赤色104号は、細菌を使用して行った実験において、細菌の細胞が突然変異したことから、摂取することでの人体への以上が懸念されています。

日本以外のほとんどの国では使用が禁止されている着色料です。

・食用赤色105号（ローズベンガル）＆　食用赤色106号（アシッドレッド）

ピンクに色をつけるこの合成着色料はかまぼこや桜えびなどにつかわれています。

発がん性の疑いや、肝臓の異変を起こす疑いがあることから、使用を禁止している国が多いです。

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ウニも合成着色料に染められていた・・！？

・食用黄色4号（タートラジン）

お菓子やシロップなどに使われているとともに、おせちの定番、数の子やうになどの色を保つためにも使われています。

これはちょっとびっくりしました。生物にも着色料使っちゃうんですね・・・。

摂取すると、お子さんに喘息や蕁麻疹などの症状を表す場合があるとのこと！未だはっきりとは表明されていませんが、注意欠陥・多動性障害の発症ともリンクずけされています

・食用黄色5号（サンセットイエローFCF）

お菓子や飲料に使われていることが多いです。

EU圏内では、食用黄色5号を使用している食品ラベルに「子供の行動や注意に悪影響を及ぼすかもしれない」と記述するよう義務付けられています。

ブルーハワイはもう食べない！

・食用青色1号（ブリリアントブルー）

飲料水や子供向けのお菓子によく使われているこの青色を出す着色料。夏祭りでは定番のかき氷のブルーハワイシッロップにも使われています。

食用青色1号を食べることで肌の痒みを起こすことなどのアレルギーをおこす人が多いようです。

動物実験においては発がん性の疑いが認められ、オーストラリア・ ベルギー・デンマーク・ フランス・ ドイツ・ ギリシャ・イタリア・ ノルウェー・スペイン・スエーデン・スイスなどの国々では使用が禁止されています。

・青色２号（インジゴカルミン）

紫系の発色をし、チョコレートや和菓子に使用されていることが多いです。

これもまた発がん性があるとされていますが、食品として摂取する分では発がんはしないとされ、使用可能となっています。

人体検査や検出薬としても使われています。

緑色３号（ファストグリーンFCF）

メロンソーダに使われているものです。

多くの量の緑色３号に触れた場合には、かぶれをおこす可能性があるとのこと。EU連合では使用が禁止されています。
＊http://www.sciencelab.com参照

こうして世界各国で使用禁止となっている合成着色料が日本では日用食品とともに店頭にずらりと並んでいます。

日本人の死亡原因の第一位はガンなのです。

もちろん食品添加物がガンの原因である！と断言しているわけでは決してありませんが、だからといって大切なお子さんに与えるものが化学物質まみれであることを見逃していいはずはありません。

この合成着色料のまとめを見て心当たりや、少し納得いくところがあったのではないでしょうか？

私個人としては、この合成着色料、必要がないと思うんです。

ナチュラルでビーガンな着色方法はたくさんあります。

赤　ー　ビーツ
青　ー　ブルーベリー
黄　ー　ターメリック
緑　ー　ほうれん草　など・・・

もちろん販売会社からしてみれば、自然素材は高価で原価があがりますから、使いたくないのでしょう。
小売店も、原価が高いものは「ニーズがない」「消費者が買わない」という理由で取り扱いたがりません。

でも高いから買わない、
安いものだけが出回る。

日本は、ずっとそんなお菓子市場のままでよいのでしょうか。

低価格で見た目を保持できる合成着色料はビジネスにとっては、必要なのかもしれない。

けれども、これだけのテストやリサーチが行われていて、合成着色料の摂取の危険性があからさまになっているにもかかわらずいまだに使用を続けている食品会社はもはや消費者の敵と言わざるを得ないでしょう。

健康になるため、心や体を満たすために食べる物なのに、
食べることで逆に私たちを病気にさせていると言っても過言ではないのです。

なんて皮肉なことでしょう。
この合成着色料についてのリサーチからわかったことがもう一つあります。

合成着色料の陰で苦しむ動物たち・・

これらの合成着色料の安全性を調べるためにたくさんの動物たちが動物実験の犠牲になっています。
例えば、食用赤色３号による甲状腺腫瘍発生を調査するに渡り、二年間もの間、合成着色料を投与され続けたビーグル犬たち・・

＊参考資料はこちら：http://www.jpec.gr.jp

犬だけではありません。
ブタ・ネズミなどに同じような仕打ちをして実験は行われています。


何年にもわたり合成着色料を投入され続け、苦しんだ挙句に実験のために死に果てる・・
そんな動物たちが山ほどいるのです。
実際のところ、動物たちと人体では構造が根本的に違いますね。
そのため、投与された物質の反応も違うのです。

あてにならない情報のために痛み、苦しんだ動物がいるということに心が痛みます。
合成着色料には食品の栄養を高める効果はありません。私たちの生活には不必要なのです。

ただ見た目をよくしよう、そして売り上げを伸ばそうそしている食品、
薬品会社のお金儲け戦略の１つでしかない、そう思いませんか？

それに翻弄され死んでいく動物たちを助けるために、
そして大切な自分や自分の家族の健康を守るにはどうしたらいいのでしょうか？

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食品添加物・合成着色料を含んだ危険な食べ物や化粧品をボイコットしちゃおう

買い物を通じて優良な企業を応援するにつきる。

消費者として私たちにできることは、体に有害な添加物や薬品を使っている商品を買うのをやめることだと思うのです。

私たちにできるのは、買い物を通してどんな商品が需要を受けていて、どんな商品が需要を受けていないかを伝えること。


「わたし・僕ひとりがそんなことしたって何も変わらないんじゃない？」
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

いいえ、そんなことはありません。

歴史はいつだってたった一人の人間が変えていることも珍しくないのですから。

始めることからスタートしなければ、どんなムーブメントも起こらないんです！

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Photo credit to: Midori/Wikimedia commons
出典：Japan Chemical Research Foundation
　　　東京都福祉保健局