やっと国が動き出した!?カフェやレストランでの有機食材使用が一目で分かるようになるかも?飲食店の有機JAS認証誕生なるか!?
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
無添加と記載されていても「遺伝子組み換え作物」のケースも・・・
ゲノム編集や農薬の規制緩和、遺伝子組み換え表示の変更など、
国民の健康や食の安全を蔑ろにするような政策が次々と打ち出され、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
私も先日、実家に立ち寄った際、パッケージに「無添加」と書かれたコンソメが台所に置かれていました。
「あ、無添加なんだ。」と思って原材料表示を見たら、しっかり入ってました。
このコンソメの原料・デキストリンは、とうもろこしを原料とした食物繊維が豊富な物質です。
これだけ聞けば、身体に害はなさそうな印象を受けますよね。
でも、違うのです。
このデキストリンの原料であるトウモロコシ、遺伝子組み換え作物である可能性が高いのです。
2017年に日本に輸入されたGMトウモロコシは、作物全体の89%にも及びます。
参照:バイテク普及協会 遺伝子組換え作物 日本での利用状況
https://cbijapan.com/about_use/usage_situation_jp/
また1996年以降、米国では遺伝子組み換え食品の普及後、食品由来の疾病が2倍に増加し、肥満やリンパ腺がんなどの病気が増えています。
1999年12月2日号「ネイチャー」では、GMとうもろこしの根から出た浸出液に蝶や蛾の幼虫を殺す毒素が出ていることが、ニューヨーク大学の生物学者グループによって報告されています。
参照:遺伝子組み換え食品の真実 アンディ・リーズ著 白井和宏訳
参照:遺伝子組み換え作物 大論争・何が問題なのか 大塚喜樹著 明石書店
無添加を謳う調味料も、決して安全とはいえないのです。
特に外食は、どんな調味料や農産物が使用されているか、私たち消費者はほとんど把握できません。レストランやカフェで使われている食材の安全性は、完全にブラックボックスです。
外食産業の添加物や、農薬を使った野菜、遺伝子組み換え飼料のお肉・・・。
仮にお店の人に聞いても、相当関心が高い人でなければ、食品の原料について十分に把握していません。
これからのシーズンは、クリスマスやお正月で家族や親戚との外食の機会も増える季節。
普段から食の安全に気をつけている読者の皆さんオーガニックレストランなどを利用されるのではないでしょうか?
やっと国が動き出した!オーガニックレストランの公的認証制度。
以前、こちらの記事ではレストランやカフェ、ホテルなどのオーガニック認証制度についてお伝えしました。
まだまだ健康意識の低い日本のホテル事情。ホテルやレストランのエコな「認証制度」と知られざる実態。本当に信頼できるオーガニックなホテルやレストランを選ぶポイント・方法。
残念ながら、こうした民間における飲食店の認証制度は一般的にまだまだ普及していません。
日本初の第三者認定機関リーファスが認定している飲食店は、全国に数店舗しかありません。私達がオーガニックにこだわった飲食店を選ぶ時は、殆どが口コミやネットの情報に頼っているのが実状です。
「飲食店も有機JASマークのように、一目で安全性が確認できるようになればいいのに。」
そう思っているも多いのではないでしょうか?
そんな方に朗報です。
2017年、遺伝子組み換え表示やゲノム編集に関する法改正のパブコメ募集に混じって、
もう一つ重要な制度に関するパブコメ募集が行われていました。
それは、農水省が募集した飲食店を対象とした有機JAS認証制度です。
この制度、一言で言えばオーガニックレストランの認証制度です。
■日本農林規格(案) 有機料理を提供する飲食店等の管理方法 Requirements for Organic Food Service
有機料理を提供する飲食店等の管理方法の日本農林規格案についての意見・情報の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550002736&Mode=0
日本のオーガニック市場を広げる為に、大切な制度になるのでしょうか?
内容をチェックして見ましょう。
人知れずパブコメ募集された飲食店の有機JAS認定制度。その内容は?
せっかく作られる制度なら、私たちがお店を選ぶ際に使える内容であって欲しいですよね。
早速、制度の内容をチェックしていきます。
チェックポイント1 認証の対象となるお店は?
まずは、認証の対象となるお店から見ていきましょう。
以下がこの制度案で、有機JAS認証を受けられるお店の条件です。
顧客からの注文を受け,有機食材を原材料として調理した飲食料品を提供する事業者。
b) 顧客からの注文を受け,あらかじめ有機食材を原材料として調理した飲食料品を提供する事業者。
注記1 事業者には,飲食店,持ち帰り飲食サービス業,配達飲食サービス業が含まれるが,これらに限らない。
注記2 調理には,有機食材を開封することを含む。
引用:有機料理を提供する飲食店等の管理方法 Requirements for Organic Food Service
通常のレストランやカフェだけでなく、お弁当の宅配やテイクアウトなども対象となっています。
チェックポイント2 全ての原料が有機食材になるの?
外食で一番気になることといえば、素材や原料ですよね。
農薬や化学肥料、添加物は使われていないか。
もし、使われているなら、どの程度使用されているのか。
特に、小さなお子さんをもつ方は気になりますよね。
この制度では、有機食材使用割合が、明確に定められています。
以下が認証を受ける為に必要な有機食材の割合です。
■80%以上の有機料理を5品目以上提供。
この割合は、高いのでしょうか?
民間の認定機関リーファスによる一番厳しい判定基準は、
オーガニック素材80%以上。日本のオーガニック食材の普及を前提に考えれば、充分な割合といえます。
チェックポイント3 消費者への情報提供は?
消費者への情報提供は、どうでしょうか。
以下が情報提供される内容の一部です。
有機食材の受け入れ方法や保管方法が分かるのは嬉しいですね。
やっと国が動き出した!?カフェやレストランでの有機食材使用が一目で分かるようになるかも?飲食店の有機JAS認証誕生なるか!?
チェックポイント4 店員さんへの教育は?
有機JAS認証を取得する飲食店は、店員さんのオーガニックに対する意識も高い方がいいですよね。
私たちが料理の素材や原料についてて質問した時、すぐに答えてもらえるだけの知識は持っていて欲しいですよね。
この認証制度では、オーナーは有機食材や認証規格に関する知識を有しているだけでなく、
調理や衛生管理、上提供について従業員への教育を行うことが定められています。
如何ですか?オーガニックな飲食店の認証制度のとてもいい制度ですが、現状にあった制度に果たしてなるでしょうか?
現実はそう甘くはありません。TPP11や農薬やゲノム編集の規制緩和や遺伝子組組み換え表示など、
原料の安全性を確保できない法律が次々とできつつあるなかで、飲食店が安全な素材を手に入れるための環境は脅かされつつあります。
では、本当に使える制度にするために私たちができることは、なんでしょうか?
パブコメ募集は終わったけど、結果はいつ出るの?まだ意見する方法ある?
9月から10月まで募集されていた今回のパブコメ。
「募集期間が過ぎてるから、意見できないよね?」そんな風に思ってませんか?
それ、大きな間違いです。私たち消費者の関心の高さこそが、新制度が適切に運用される為の鍵なのです。
パブコメを募集した農水省はこの制度が、どの程度私たちに求められているか。
私たちが、どれだけ食の安全を求めているか、気にしています。
寄せられた意見が多いほど、制度が制定され、適切に運用される可能性が高くなります。
是非、パブコメの結果をチェックし、あなたもこの新制度について意見してください。
パブコメ結果と、意見窓口は以下のサイトを御覧ください。
■日本農林規格(案) 有機料理を提供する飲食店等の管理方法 Requirements for Organic Food Service
有機料理を提供する飲食店等の管理方法の日本農林規格案についての意見・情報の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550002736&Mode=0
■農水省 総合窓口 https://www.contactus.maff.go.jp/voice/sogo.html
「でも、具体的にどんな意見をしたらいいの?」
そんなお悩みを持つあなたは、以下の内容を参考にしてください。
相次ぐTPP11や農薬規制緩和、食品表示緩和をストップさせよう。
せっかく私達が安全性に配慮した食品を提供するお店を見分けられる認証制度ができても、日本の市場に安全な食材が少なければ、
経営者は認証制度の基準を満たすことができません。
TPP11による関税撤廃で遺伝子組換え飼料やホルモン剤を使用した肉類の増えること。
食品表示や農薬の規制緩和。
こうした事態を防ぎ、食品の安全を守ることが、飲食店の有機JAS認証を十分に活用していく大前提です。
これからも、あなたの危機感を国に伝え続けて行きましょう。
トレーサビリティ制度を充実させるとが大切。
スーパーなどで販売されている野菜に表示されているQRコード。
あなたはチェックしてますか?
忙しい毎日だと、以外とチェックしないで見逃してしまうことが多いですよね。
でも実は、この表示、飲食店のオーナーが、素材の安全性を知る為にも、大事なものなんです。
オーナーが私たちに、責任をもって安全で美味しい食事を提供するためには、原料や素材の生産過程を簡単に知ることができる仕組みが必要です。
全ての食品の製造過程を記録することが義務付けられているEUに比べ、日本ではまだこのトレーサビリティ制度が充実していません。
日本のトレーサビリティ制度は、農産物や豚肉、牛肉、養殖魚を対象としていますが、現在、法律で義務付けられているのは牛肉と豚肉のみ。
農産物は、義務付けを検討している段階です。野菜や果物、魚については、まだ生産記録を知ることができません。
これでは、飲食店のオーナーは、基準を満たす安全な食材を手に入れることができません。一日も早くトレーサビリティが充実するよう、農水省に意見しましょう。
参照:農水省 生産情報公表JAS規格 http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/trace/
消費者とオーナーを繋ぐ認証制度が欲しい!
TPPや農薬の規制緩和が相次ぐなか、オーガニックレストランの認証制度案が国から出されたこと。
あなたは、どう感じていますか?
私の身近には、お子さんがアトピーになったことがきっかけで、オーガニックレストランを開業した方がいます。
私の地元には自家菜園を持ちながら、オーガニックレストランを経営している方もいます。
小規模でも、安心安全な野菜を育てられる場所があれば、できるのです。
折角生まれる新制度なら、そんな食の安全を大切に考えるオーナーさんと、私たち消費者の架け橋になるような内容であって欲しいです。
少しでも、安心して外食ができる国になるように、認証制度開設の動きをチェックしていきましょう。
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