膀胱炎・むくみ・白髪|陰陽五行「水」タイプはこんな不調に要注意!東洋医学から紐解く水タイプの体質的特徴と注意点
IN YOU読者のみなさま、こんにちは!
氣功セラピストの根元 りなです。
梅雨寒と言われていたのに急に暑くなってきましたね!
「ビール」や「冷たいもの」を飲みたくなっていませんか?
いくら暑い夏とは言っても、
体が「水(すい)」に傾くと冷えを生じたり、生殖機能を衰えさせます。
今回は陰陽五行シリーズの最後のシンボル「水(すい)」について紐解きます。
まずは、あなたの体質はどれ?
陰陽五行のセルフチェック!
以前の記事でお伝えしましたが、
氣学などでみる他に、体質からどの五行に当てはまるかをチェックすることができます。
まずは自分がどの五行に当てはまるかをチェックしましょう。
<五行のタイプチェック方法>
①下記のリンク先で、自分が「肝・心・脾・肺・腎」のどのタイプに当てはまるかチェック
▶︎ 五臓のチェック方法はこちら
② ①でどの五臓かわかったら、下記の「木・火・土・金・水」のどれに該当するか確認しましょう。
肝、胆 → 木
心、小腸 → 火
脾、胃 → 土
肺、大腸 → 金
腎、膀胱 → 水
①下記のリンク先で、自分が「肝・心・脾・肺・腎」のどのタイプに当てはまるかチェック
▶︎ 五臓のチェック方法はこちら
② ①でどの五臓かわかったら、下記の「木・火・土・金・水」のどれに該当するか確認しましょう。
肝、胆 → 木
心、小腸 → 火
脾、胃 → 土
肺、大腸 → 金
腎、膀胱 → 水
五行と「木」・「火」については過去の記事にご紹介していますので、そちらをご覧ください。
▶︎ 五行および「木」に関してはこちら
▶︎「火」に関してはこちら
▶︎「土」に関してはこちら
▶︎「金」に関してはこちら
「水」でなくても、時と場合によって「水」の体質になることもあるので、
しっかり性質や対策法をマスターしていきましょう!!
陰陽五行「水(すい)」:流れ下ってうるおす
水は「潤下(じゅんか)」、
高いところから流れ下ってゆき、あらゆるものを潤し養うことを意味しています。
水のように高いところから低いところへ流れて「終わりに行き着く」ことから、
季節は冬だったり、他の五行と同じように、少しネガティブな一面もあります。
陰陽五行「水」が表す季節と色
「水」が表す季節
水が表す季節は「冬」。冬は「蔵」である蓄える性質を持ちます。
秋に収穫した元気を蓄え、春の新芽の出る季節に備えて準備をする期間です。
陰と陽で言うと、陰中の陰の季節となります。
一年のうちで最も夜の長い冬至は、陰が極まった日となります。
「水」が表す色
色は「黒」が割り当てられています。一説では、太陽の熱を吸収するのに一番適した波長の色は「黒」。
なので、「それに適した色(黒)のものが身体を温めてくれる」と言われています。
また、昔の人は、
水は、天から雨が降って小さな川となり、小さな川が集まって大きな川となる。
そして、川が海へと流れ、その海の更に下の方に行くと光が届かない
漆「黒」の世界があるといったところから「水」は「黒」としたという説もあります。
陰陽五行「水」は「智」の人
水の人は、人知を超えた智恵をもち、人や物事の善悪を正しく判断する「智」。
多くの経験を重ねて培って来た知識は、正しい判断をする上で大切なものとなります。
知識によって、偏りなく、冷静に判断して行くことがポイントとなります。
この逆が、学ぼうとせずに神頼みをして生きている
「スピリチュアルで学ぼうとしない」人です。
陰陽五行「水」はどんな性格?
これといったこだわりが少なく、自由に考え行動する、
心と体が柔らかい人が多いのが特徴です。
一方で、流されやすく定まりがないため、
生活や心も不安定になりがちです。
基本、理屈を理解しないことが多く、
そのかわり超常的で直感的に動く霊感の強い人も多いです。
水のように形が定まらない混沌とした環境で力を発揮して、
矛盾や葛藤を乗り越えて、目的を達成する使命を背負うリーダーの器を持つ人もいますが、
裏目にでると、滅茶苦茶で、支離滅裂な発言をしてしまうことも・・・
また、基本的に「陰」な人なので、
五行の中で、ネガティブ思考の人が一番多いとも言われています。
私の身内にも気学で「水」の人がいるのですが、
相談すると必ずネガティブな言葉が返ってきます・・・
しかも、裏目に出ちゃうタイプなので支離滅裂で、
相談すんじゃなかった!と、よく後悔したことがあります。
しかし、ネガティブ思考は「水」の人だけではありません。
人間誰でも陰陽があり、誰にでもネガティブになる要素を持っているのです。
五臓との関係は「腎(じん)」
水の五臓は「腎(じん)」。
いわゆる腎臓になります。
腎臓には、元氣を蓄えておく「納氣」の働きがあります。
この元氣には2種類あります。
それは「先天の気」と「後天の気」です。
先天の気は、
お父さんとお母さんから精をいただき受精卵となった時に生まる「もとの氣」のこと。
この先天の氣は、年と共にだんだんと弱くなっていきます。
そのままにしておくと寿命も尽きてしまうので、「後天の氣」で補います。
後天の氣は、脾臓で食べたものから元氣を作り、
それを腎臓に運んで蓄えていきます。
しかし、納氣の力が弱くなってしまうと、元氣がなくなってしまいます。
「水」の七情は「恐・驚」:怖がり・ビビり
過去の記事でも紹介した「七情(しちじょう)」では、水は、「恐・驚」になります。
▷七情(病気と感情の関係)についてはこちら
頻繁に驚いたり極度に怖がったり、怖い状態が重なったり続くと「腎」に負担がかかります。
子供が恐ろしい目にあって漏らしてしまうのも、水と腎の関係です。
全身真っ黒な服に身を固めた人は、恐がりな傾向があるようです。
また、腎は骨や耳、膀胱とも関係するため、
腎が弱るとこれらの部位のトラブルが起きやすくなります。
腎を休ませるために、早寝早起きを習慣づけましょう。
こんな不調に要注意!
□ 顔色がどす黒くなった
□ 髪に潤いがなくパサつく
□ 舌の色が白っぽい
□ 舌のフチにギザギザの歯型がついている
□ 耳が聞こえにくい、耳鳴りがある
□ 最近、抜け毛や白髪が急に増えた
□ 風邪をひきやすく治りにくい
□ 水分を取るのになぜか喉が渇く
□ 下半身・足がむくみやすい
□ やる気が起きず、精力減退気味
□ いくら寝ても眠い
□ ビールや冷たいものを好んで飲食する
□ 膀胱炎を繰り返す
□ 尿のキレが悪い、尿もれがある
□ 月経不順である、不妊症
□ 足腰がだるい
□ 足腰が冷える、どんなに暑い日でも冷える
□ 外傷ではない腰痛がある
□ 関節痛・リウマチがある
□ 骨がもろい、骨密度が低い
□ 頻尿または夜度々トイレに起きる
やる気が出ないとかお疲れ気味だとか、
一見、腎臓なんて関係ないようですが元氣を蓄えておけないことから
こういった症状がでるとも言われています。
陰陽五行「水」の氣の質は「寒」
水の氣の質は「寒」、
「冷やして固めて滞らせ、収縮させる」性質がある冬の主氣。
陰の性質があるため、身体の陽の氣を損ないやすく、免疫力や新陳代謝が低下しやすくなります。
血行不良を起こしやすく、冷えや痛みやコリ、頭痛、関節痛、
鼻水やくしゃみといった症状が出てきやすくなります。
循環器や呼吸器、消化器、泌尿器、婦人科系、内分泌系、うつ病などの精神疾患、
アレルギー性疾患などの重度なものを引き起こすこともあります。
心や気持ちも固く、身体も冷えて強張りがちになるので、
体を温めるものを食べたり、防寒対策をしっかりしましょう。
陰陽五行「水」のケア方法
ポイントは「腎を強化する」こと。
「恐」という感情によって氣が下がり、
「驚」は氣の巡りを乱し、心の置き場所がなくなって混乱状態になります。
そしてこの感情はだいたいセットでやってきます。
しかも「腎」は「心」の正常な思考を司る機能にも影響を及ぼすため、
ドキドキして、氣が動転して訳のわからない言動が起こるとされています。
東洋医学的には、恐がりや驚きやすいことに対して
マインドから対処する方法はありません。
なぜなら「腎が弱いから驚きやすくで恐がり」と解釈するからです。
必要以上に恐れているとどんどん腎が弱るのはもちろん、
腎に貯蔵されている「生命エネルギー」が失われていき、
病気がちにもなるし、治る病気も治らなくなってしまいます。
逆に、腎がしっかりしているとビクビクしなくなり、
生命エネルギーがみなぎっていて患った病気が奇跡的な回復をすることもあります。
これは私の父の話なのですが、
腎臓がんで二つあるうちの一つの腎臓を摘出しました。
それからというもの恐がりになり、非常に保守的になりました。
また、五行の関係から「木」も弱くなり、
すぐイライラして、時々病的に切れることが増えました。
その状態が数年続き、今では全身の氣が不足して乱れていることから、
全身に転移して入退院を繰り返しています。
どの臓器が弱っても良くないですが、
現代医学では排尿の器官としか捉えられない傾向があるため、
糖尿などの大きな病気にならない限り軽視されがちな臓器です。
でも、実は元氣の源であるとても大切な臓器。
美容の面では、腎が弱るとシミもできやすくなります。
夏だからと言って冷たいものを食べ過ぎたりビールを飲み過ぎたりせず、
しっかりと体を温めて、軽く運動をして氣を整えてあげましょう。
ちなみに、腎のケア・強化をしてくれる食材は、
・黒豆や黒ごま、黒きくらげ、海藻類といった黒いもの
・くるみ、クコの実、松の実といった木の実類
・粘りのある山芋やもち米、牡蠣、銀杏
・身体を温めてくれる生姜、ラム肉、牛肉、鶏肉、えび、シナモン
です!!
まとめ
5回に分けて紐解いてきた五行シリーズ、楽しんでいただけましたか?
「氣学」という自分の氣の質も知ることができる学問があるのですが、
それによって、自分がどの五行かを導き出すことができます。
しかし、誰でもどの五行の要素を持っています。
例えば、誰だって一回は驚いたことがありますよね?
「私、木だからイライラしかしません!」なんて人はいないと思います(笑)
五行は全ての人の中にある要素。
どれかに偏ることなく、このバランスを保つことがとても大事なのです。
最近、メソメソしやすかったら肺に良い白いものを、
クヨクヨしやすかったら脾・胃に良い黄色いものを、
そんな感じでバランスを取るようにして、
快適な日々を過ごせるように心がけましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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