50年前と比べて日本人の体温は0.6℃も下がっている!低体温化が招く深刻な不妊問題と婦人科疾患
高齢化だけじゃない、妊娠しずらくなる原因
地球は温暖化し、過去50年で地球の表面温度は平均0.6℃上昇しています。
その反対に私たち日本人の体温は0.6℃ほど下がっています。
50年前、36.8℃ほどあった平均体温が今では36.2℃程度。
これでも高い方というから驚きです。
そして多くの女性は36℃にも満たない低体温が当たり前になっています。では体温が1℃下がると何が起こるかというと
体内酵素の働きが50%低下
免疫力が37%低下
基礎代謝が12%低下
思わしくないことばかりです。人体を健康に維持するには適正な体温が必要なのです。
36.8℃の健康体温の人に比べて35.8℃の人は病気になりやすく、
病気が治りにくく、太りやすいというデメリットがあります。
女性にとって低体温の深刻なデメリット
各種婦人科疾患の温床になること、そして妊娠しづらくなること、
安全な妊娠継続や出産にリスクを伴うことが挙げられます。
一般的な不妊治療では妊娠が望めない確率大
不妊治療の主な流れは1.タイミング法
2.人工授精
3.体外受精・顕微受精
となります。排卵しにくい状態の改善や妊娠確率を高めるために排卵誘発剤を使うこともあります。
もちろんこれらの不妊治療は非常に有効なもので、否定はしません。
ですがなるべく自然妊娠をと望む人は多く
タイミング法のみで数周期行ったものの妊娠できずに精神的に疲れてしまう人も多く存在します。
そこでまず取り組んでいただきたいのが体温アップです。
特に女性は脚、腹部の冷えの改善さえすればより妊娠の可能性は上がります。
病院では患者が低体温でも気にしない
熱がない=正常という考え。
一般的に、病院を訪れた患者にもし37℃以上の熱があれば医師は薬を処方するなどの処置をしてくれます。反対に熱が36℃にも満たない場合、ほとんどの医師は何もしてくれません。
たとえばダルい、なんとなく痛いといった不定愁訴があれば血液検査などなんらかの検査はしてくれますが熱がないことには着目してくれないものです。
病棟でも手術室でも同様に、検温した患者がよほどの低体温でない限り看護師も気にしません。
西洋医学的には『熱がない=治療に差し支えない』のです。
ためしに「不妊やがんの患者の体温は高いですか?低いですか?」と問うたことがあります。
「そういえば低いかも」という答えが返ってきましたが、やはり気にすることはありませんでした。
残念なことに、体温が低いのは良くないとわかってはいても、病気と関連づけるデータはありません。
国立がん研究センター 社会と健康研究センターによる『エビデンスの評価』ですら「体温とがんの関係」に関する統計はありません。がんセンターでも体温に関する記述ナシ
また同センターによる『予防法の提示』においても体温に関する記述はありません。東洋医学では当たり前の概念ですが、
西洋医学では体温というのは高ければ問題だが低ければ気にしないものなのです。
ちなみに個人的に知り合いの麻酔医、手術室看護師に確認してみたところ確かに検温時に熱が高いと注意を払うが体温が35℃でも気にはしない、だが低い人ほど手術時に出血が多い(血が止まりにくい)、
術後の後遺症が大きい気がするとのことでした。
(あくまでも個人の見解ですのでご参考までに)
低体温女性が改善すべき生活習慣
今体温を測ってみて35℃台だった方は過去から現在において次の項目に当てはまるかチェックしてみてください。子どもの頃に中耳炎に罹りやすかった
アトピーや花粉症、ぜんそく、食品など複数のアレルギー体質
生理痛がひどい、不規則
常にお腹や下半身に冷えを感じる
アイスクリームや氷入り飲料を好んで選ぶ
肩こりがある
足がむくみやすい
これらは慢性的な低体温の人によく見られる傾向です。
そしてすぐにでもできる簡単で最大のことは冷たい飲食を止めることです。
それから白砂糖など体を冷やしすぎるものはやめましょう。特に出産後、母乳を与える場合にもこれは重要になります。
氷やアイスクリームなど冷たくて消化の必要がほとんどないものは
胃にとどまる時間が短く腸まで冷やしてしまいます。
するとパイエル板と呼ばれる組織からバイ菌が流れ出し、白血球に運ばれて全身を回ります。もちろん母乳もバイ菌で汚染されてしまうので赤ちゃんの体内に入ってしまうのです。
これがアトピーの原因になると免疫学の権威、西原克成博士は指摘しています。
逆子の原因も子宮の冷え
まだ妊娠中の人にとっても、腸を冷やすということはお腹全体を冷やし子宮を冷やすことにも繋がりますので要注意。
通常胎児は頭を下にしていますが、さまざまな原因で頭が上になることがあり、これが逆子です。
逆子のまま出産を迎えると、胎児の一番大きい部分である頭が最後に残り
難産なだけではなく胎児に後遺症が残ることがあるので帝王切開になります。
逆子になる原因は子宮の先天的な奇形、子宮筋腫などによる子宮内の圧迫、前置胎盤などがあり
基本的に防ぐ方法はないと言われています。
ですがそもそも胎児が逆位置に移動するのは居心地の良さを求めるためです。
そのため子宮が冷えていると温かい場所(心臓の方)を目がけて移動しようとします。
ですから子宮を温かく保つことは逆子のリスクを一つ減らすことにもなるのです。
助産院で逆子の時ほどお腹を温めるのもこういう意味があることなのです。
あたため食材の王様は生姜、ではなく乾姜
寒い日に体を温める飲み物として誰でも思いつくのが生姜湯。
最近ではダイエットや冷え改善にショウガ紅茶が流行っています。
作り方は簡単ですがレシピを見てみるとよくあるのが
すり下ろした生姜(チューブの生姜でも可)を使うものです。
生姜に含まれるジンゲロールという成分に血管拡張作用があるため
血行を促進し体が温まるためです。
ところが生姜には体を冷やす働きもあるということをご存知ですか?
そうめんの薬味に生姜を使うのもそのためです。
冷やすというより体の深部から熱を運ぶため、結果的に深部体温が冷えるというほうが正しいのですが。
ただ加熱や乾燥をすると温める作用の強いショウガオールという成分に変わるので
ショウガ紅茶にした時点で加熱とみなしてよいのかもしれません。
それならいっそ最初からショウガオールを摂りたい!
そんな人には乾姜(乾燥生姜)がおすすめ。
市販でパウダー状のものがあり、有機無農薬栽培のものも販売されています。ショウガオールを手軽に摂れる乾燥生姜パウダーは
さまざまな料理に手間なく使えるのでとても便利ですよ。
おすすめショウガレシピ
梅酢でできる!【添加物不使用・砂糖不使用】長期保存可能な美味しすぎる紅ショウガの作り方。【秋のノンシュガー食養おやつ】2分で作れる。生姜が香るドライフルーツのチャイコンポート。
あれ?風邪かな?!と思ったときにスグに使える。簡単マクロビオティックお手当法、教えます。
温めレシピ
シナモン葛湯「シナモン」は実は生姜を超える最強の温め食材!簡単すぎる自家製基本のチャイの作り方。
【薬膳スイーツ】材料これだけ。お腹をあたためる3種のおいもぜんざい・かぼちゃぜんざい。
ただし漢方薬の7割以上にも使われる乾姜、作用が強力な分、欲張って摂りすぎないよう注意してください。
ショウガ紅茶なら軽く耳かき一杯程度のパウダーを混ぜて一日に5~6杯程度で良いでしょう。
まとめ
少しずつできることから始めよう
エアコンや冷凍冷蔵庫が普及し、私たちの生活になくてはならないものになりました。夏でも過ごしやすくなり、食材は長期間保存できるようになるといったメリットの代償で
私たちの体温は気がつけば未病体質とも言える体温が当たり前になりました。
その結果のひとつががんなどの現代病です。
少し意識をすれば防げる症状や病気はたくさんあります。
小さな工夫の積み重ねで健康的な生活を送りましょう。
参考文献:”「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法”
“人が病気になるたった2つの原因 低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!”
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