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今すぐコーヒーを飲みたくなる!サステナビリティの取り組みから自宅で美味しく楽しむヒントまで、元バリスタが伝えるコーヒー文化の根付く北欧最新事情

今すぐコーヒーを飲みたくなる!サステナビリティの取り組みから自宅で美味しく楽しむヒントまで、元バリスタが伝えるコーヒー文化の根付く北欧最新事情


ほっとひと息つきたい瞬間に欠かせない、コーヒー。

目を覚ましたいとき、リラックスしたい場面だけでなく、コーヒーを飲む習慣が複数の病気リスクを下げることも知られています。

しかし、人類が長い時間をかけて築き上げてきたコーヒー文化にいま忍び寄る、気候変動の影。

深刻化する気候変動の影響を受けながらも、一方では積極的な発信や「コーヒーを資源と捉える考え方」が広がりを見せています。

世界でいま起きていることを知り、わたしたちが消費者としてできることを実践すれば、まだ手遅れではないはずですよ。

本当に「将来、コーヒーが飲めなくなる」?



イメージが湧きにくいかもしれませんが、コーヒーも立派な農作物。

多くの果物と同じように、コーヒーノキに実がなり、よく熟した頃に手で収穫します。

ちいさなチェリーの果肉や内側の膜が取り除かれて、やっと「コーヒー豆」と呼ばれる部分が手に入るのです。

その後も厳しい品質チェック・輸送・流通・焙煎と長い道のりを経て、ようやくわたしたち消費者の手に渡ります。

それぞれの工程を辿るだけも大変な時間と手間が想像できますが、さらには近年深刻な気候変動が、コーヒー生産に大きな打撃を与えているのです。

2050年問題から考える、気候変動とコーヒーの関係

みなさんは「2050年問題」を知っていますか?(※)

地球温暖化の影響によって、30年後の2050年にはコーヒー生産ができなくなるかもしれないと言われています。

つまり、2050年までにわたしたちがコーヒーを飲めなくなる可能性があるということです。

コーヒー生産地は熱帯雨林が多く、豊かな自然と生態系が存在するエリア。

しかし気候変動が引き起こす異常気象の数々が、コーヒーの不作・病原菌の繁殖を招いています。(※)

また、大企業のためにコーヒー豆を作る生産者のほとんどは、自分たちの収穫物がどれほど安い値段で売られているかを知りません。

市場価格を知らされないまま安い賃金で働かされ、やがて経済的に困難な状況に陥り、栽培を辞める人が増えているのも事実。

中にはよりよい利益を求め、コーヒーをやめてタバコや、違法な薬物栽培に切り替える人もいるほど。

環境・人権面で見ても、とても持続可能とはいえない状況が続いていて、このままでは本当に近い将来、コーヒーが飲めなくなるかもしれません。

2050年問題は、わたしたち消費者にとっても深刻に受け止め、早急に取り組むべき課題です。

参考:コーヒーの2050年問題|FOR SUSTAINABLE COFFEE PRODUCTION|キーコーヒー株式会社

コーヒーで地球を救え!北欧発・サスティナブルなコーヒーの取組み



高度経済成長に伴って売ることだけに目が眩み、品質と労働者の権利が置き去りになってしまったコーヒー業界。

大量消費が続く中、生産地の気候・土壌・関わる人たちをもっと大事にし、コーヒー本来の価値と文化を見直そう!という動きが広がりを見せています。

中でもコーヒー文化が深く根付いている北欧では、コーヒーに関わるすべての人々にとって、幸せで持続可能な道を見出す流れがでてきました。

「質より量」の時代から、生産~消費の持続可能性と透明性・味を重視した「From Seed to Cup(種からカップまで)」に移り変わっているのです。

気候変動とコーヒーの関係を発信する、Tim Wendelboe氏の活動



はじめに、筆者が実際に出会ったノルウェー人バリスタ・Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)氏を紹介します。

北欧ノルウェーの首都オスロは、世界じゅうからコーヒー好きが訪れるほど、高クオリティのコーヒーショップをいくつも擁する町。

多くのコーヒーショップで提供される浅煎りの豆は、コーヒーが果実であることを思い出させてくれるような、フルーティーな香りが特徴です。

筆者がはじめてノルウェーのショップで飲んだコーヒーは、まるでラズベリーのような香りで、あまりのおいしさに驚きを隠せませんでした。

そんなノルウェーのコーヒーブーム先駆者といえるのが、2004年世界バリスタチャンピオンのTim氏です。

有名チェーン店の広がりをきっかけに、今やコンビニでも安価に求められるコーヒー。

大量消費の流れに違和感を覚えたTim氏は「コーヒーのクオリティを決めるのは生産者だ」といち早く気づき、現地に直接赴いて、生産者の方々と適正な価格での取引をはじめました。

ショップ側が農家さんから直接購入すると、以下のようなメリットが生まれます。

・適正な利益が農家側に直接わたる

・利益が支援に繋がり、生産者の暮らしを守る

・農作物に自信が持て、設備や技術に投資できる

・両者間の信頼関係がUP、品質向上にも繋がる


また、Tim氏は自身の店舗開店から毎年「Transpearency Report(買付価格などを示したレポート)」をHPに公表。

生産から販売までの透明性を徹底し、生産者にも消費者にも公正な立場をキープしています。

参考:Tim Wendelboe: Home page

★身体によくて、環境負荷もない!東ティモールの人々の支援にもなる最高品質のコーヒー豆

実際にコーヒー栽培を実践!バリスタ・生産者両方の立場から、気候変動への危機を発信



Tim氏は生産者と関わりを通して、はやくから気候変動とコーヒーの関連性に目を付けはじめました。

自身もコロンビアでコーヒー栽培をはじめるなど、作り手の視点に立った活動を行い、気候変動がコーヒー栽培に多大なダメージをもたらしていることに警鐘を鳴らしています。

近年ノルウェー国内をはじめ、世界じゅうで気候変動とコーヒーの関係性を積極的に発信しつづける、勇敢な人物のひとりです。

Tim氏はあるインタビューの中で、次のように語っています。

「利益だけを追究し続けるやり方では、いずれ利益それ自体をつぶすことになる」

いまコーヒー業界がほんとうに向かうべきはお金ではなく、コーヒーに関わる全ての人たちが平等に・健康に生きられる世界なのです。

参照:Tim Wendelboe Interview – What is collaboration? | The Coffee Quest

飲んだ後のコーヒーかすは、暮らしの身近なアレに!リトアニアでのプロジェクト2選

ところでよく、コーヒーかすを再利用した石けんや美容製品を見かけたりします。

こうした取り組みは素晴らしいですが、世界で消費量がどんどん膨らむ今、やはり小さな規模では限界があるのも事実。

そんな中、近年の研究や技術開発によって、飲み終わったコーヒーかすを上手に使いこなす方法が誕生しています。

今回は、筆者が現在滞在するリトアニアでの、画期的な取り組み例を挙げてみました。

コーヒーかすで、町のクリスマスツリーを灯した!



北欧に位置するリトアニアでは、世界的に見てもコーヒー消費量が多い国のひとつ。

カフェやレストランでは当たり前のようにコーヒーがメニューに並び、家庭で楽しむ人も多くいます。

一度淹れたらそのままゴミ箱になってしまう膨大な量のコーヒーかすに注目したリトアニア人が、ある面白いアイディアを思いつきました。

それは、町の広場で毎年点灯される町のクリスマスツリーの電気を、コーヒーかすで賄おう!という計画です。

欧州イチを争う美しさと称される、リトアニアのクリスマスツリーですが、電気の消費量もなかなかのもの。

そこで彼らは、コーヒーかす分解時に発生するメタンガスに目を付け、電力エネルギーに転換する方法を採用しました。

町の飲食店やガソリンスタンド・オフィスに声をかけてコーヒーかすを集めたところ、期間中に充分な量をすぐに達成できたそう。

エネルギーに再利用したコーヒーかすは、土に還せば有機肥料になるため、近年サーキュラーエコノミー(循環型経済)モデルのひとつとして、大きな注目を浴びています。

参考:Green Energy from Used Coffee Grounds
In Vilnius, a surreal tree for a surreal year – LRT


五輪の公式ユニフォームはコーヒー製?



コーヒーかすは、形を変えて服の素材にもなっています。

あるニュースによると、次回の東京オリンピックのためにデザインされた、リトアニア代表の公式ユニフォームは、コーヒーかすを繊維に再利用してつくられているとのこと。

S Cafe Technologyという技術を使用し、できるだけエネルギーを出さずにつくられたコーヒーかす繊維は、においや紫外線を吸収し、コットンの約2倍もの速乾性をもつ優れもの。

化学繊維が主流なスポーツウェアですが、植物由来の資源を有効活用したコーヒーかす繊維は、今後も目が離せない素材でしょう。

元バリスタ直伝!自宅で楽しめる、おいしい&地球にやさしいコーヒーレッスン



これまでコーヒー業界全体の取り組みにフォーカスを当ててきましたが、わたしたち消費者にも適切なコーヒー選びが求められています。

1日1杯の小さなことに思えても、日々の選択による積み重ねでコーヒー生産、ひいては地球の未来まで大きく左右するもの。

コンビニや飲食店で気軽に買えてしまうコーヒーですが、実は自分で豆を購入するのが最もコスパがよく、好みの味を楽しめるのです。

今回、日本とノルウェーでバリスタ経験のある筆者が、おいしい&地球にやさしい「選び方・入れ方・保存のヒント」をご紹介します。

味の決め手=豆の品質がいちばん大事!おすすめはスペシャルティーコーヒー



人によって意見は異なりますが、おいしいコーヒーは豆で8割決まるといわれるほど、豆選びは大切です。

生産国や地域・品種によって、豆の個性はさまざま。

好みは人それぞれのため、店員さんに聞くのがいちばんですが、筆者が一言アドバイスするなら「スペシャルティーコーヒーを選びましょう」です。

通常の流通ルートだと、複数の品種や農園から送られてくる豆は、輸出段階までにミックスされてしまいます。

そのため、どの生産者がどのように栽培したのか、詳細不明のまま流通することがしばしば。

それ対し、Tim氏のように農園から直接買い付けるか、信頼できるパートナーとの連携で仕入れたコーヒー豆は、適正な価格で取引できるだけでなく、どこでどのようにつくられ、その豆がどのような香り・味を持つのか?を正確に示せるのです。

ひとつの農園によって栽培されたコーヒー豆をシングルオリジンと呼び、さらにカッピング(買付前の試飲)で高評価を得た豆はスペシャルティーコーヒーといいます。

(場合によっては、複数の小規模農園が共同で設備を利用し、収穫後の処理を行うところもあります)

スペシャルティーコーヒーの場合、味や香り・口当たりを表すキーワードが詳細に書いてあって選びやすいというのが、筆者がおすすめする理由のひとつ。

加えて、これらの豆は基本的に公正な価格で買い付けられ、生産者の労働環境や品質管理に気を遣っていたり、環境に配慮しているからです。

味の説明については、例えば苦み・深さのある味わいならナッツやチョコレート、酸味がある場合はシトラスやベリーといった表現が多く用いられます。

まずは気分で「苦味・酸味どちらが好みかな?」からはじめ、詳細な特徴を見比べながら選ぶといいでしょう。

★世界で唯一?インド産・ビオディナミ農法で育てられた薫り高いコーヒー

こだわりの豆こそ、フレンチプレスがおすすめ!美味しいコーヒーを淹れる秘訣



筆者がスペシャルティーコーヒーをおすすめするもうひとつの理由は、抽出方法の手軽さにあります。

もちろん豆の特徴や気分・好みによりますが、手軽に、しかもおいしいコーヒーを淹れるには、フレンチプレスがベストです。

コーヒーには天然のオイルが含まれ、ここに香りが凝縮されています。

品質の悪いコーヒー豆をフレンチプレスで抽出すると、オイルが酸化しているため極度にすっぱいコーヒーになってしまいます。

スペシャルティーコーヒーは質のよいオイルが入っているので、酸味が特徴のコーヒーもバランスのよい味を楽しめるのです。




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また紙のフィルターは、せっかくのオイルをほとんど吸収してしまい、コーヒー本来の香りを100%満喫できません。

挽いた豆にお湯を注ぐだけのフレンチプレスは、量と抽出時間さえ守れば、誰でも簡単においしいコーヒーを作れ、しかも余計なゴミは出ませんよ。

ちなみに、近年見かけるリネン製コーヒーフィルターは、適度にオイルを残しながら、フレンチプレスよりややさっぱりめの仕上がりに。

喫茶店で見かけるようなコットン製のネルドリップよりも手入れが簡単、という意味でもおすすめです。

コーヒー豆は鮮度が大事!長く楽しむなら冷凍保存を

よく勘違いされがちですが、コーヒー豆は立派な生鮮食品です。

豆のまま購入した場合は2週間以内、あらかじめ挽いてある粉の場合は1週間以内に飲み切るのがベスト。

もし飲み切るまでに時間がかかりそうだなと思ったら、豆のまま冷凍保存をおすすめします。

豆を挽いた瞬間から酸化が進むため、飲む直前に必要な分だけを挽くようにしましょう。

おいしいコーヒー豆を選んで、人も地球も幸せに



コーヒーの世界に潜む問題は根深く、一朝一夕では解決できませんが、解決に向けた取り組みや効果的な活用術が前進しているのも事実。

消費者であるわたしたちも、ひとりひとりが生産地の気候や土壌・作り手へ想いを寄せることで、よりよい未来への選択ができるようになります。

小さなように見えるたったひとつの選択が、おいしくて贅沢な1杯のコーヒーを決めるのであればなおさら、行動して損はないはずです。

何年経っても、コーヒーに関わるすべての人々と、おいしいコーヒーを支えてくれる地球が、健康で幸せでいられることを願って。

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